日常の中で深呼吸する時間=HAA時間をお届けするコラム。
今回のテーマは「季節の手仕事」です。
季節の手仕事は、旬の食材を気候に合わせて美味しく・長く楽しむための知恵。
季節ごとにシリーズでお届けしますが、第一弾は6月の梅しごとです。
梅しごとで、初夏を乗り切る準備を
ぷっくり丸々と太った黄緑色の梅の実。香り高く瑞々しい青梅が実るのは、1年のうちこの季節だけです。
これから訪れる厳しい暑さに負けぬよう、身体を内側から支える準備を今のうちに。
ハードルが高いと思われがちな梅しごとですが、実は作業するのは30分程度。材料も少なく、手軽に作れるものです。
雨で家に籠る時間を少しでも楽しく。瑞々しい梅の香りを「は~」と深呼吸して吸い込むと、気持ちも少し晴れやかになりますよ。
洗って拭いて入れるだけ。基本の梅シロップ
大人から子どもまで楽しめる梅シロップ。簡単な作業で、夏の乾いた喉を潤してくれる甘酸っぱいシロップが作れます。映画を見ながら黙々と、夫婦で話しながら、子どもとワイワイ。みなさんの梅雨のおうち時間のひとコマに、是非取り入れてみてください。
<梅シロップ レシピ>
準備するもの(作りやすい分量)
・梅の実 500g(完熟する前の青梅を使用)
・氷砂糖 500g
・保存瓶 2Lのもの
下準備
・保存瓶はきれいに洗った後、熱湯で殺菌し、よく乾かしておく。
・乾いた瓶は、アルコールや焼酎を染み込ませた布巾で内側を拭きあげておくと良い。
作り方
・梅の黒いヘタを取り除く。竹串を使うと簡単に取れます。
・取り終わった梅を洗い、きれいな布巾を使ってひとつひとつ水気をふき取る。
・下処理をした梅の実と氷砂糖を交互に入れていく。→冷暗所に常温保存する。
・翌日以降、1日に何度か瓶を傾けて、溶け出した蜜が全体に回るようにする。
・2~3週間で完成。
※完成後、好みの濃さになったら梅の実を取り除き、シロップのみにしておくと良いでしょう。
シロップは引き続き冷暗所で保存するか、細い瓶などに移して冷蔵保存がオススメです。
冷暗所なら1~2ヶ月ほど、冷蔵庫なら1年を目安に飲み切りましょう。
梅シロップの楽しみ方いろいろ
6月半ばで仕込んだ梅シロップができあがる頃、ちょうど梅雨明けを迎えます。
家に梅シロップがあるだけで、帰宅する足取りが軽くなるのは、不思議な魔法のよう。
梅シロップを冷水や炭酸水で割った定番の梅ジュースはもちろん、水で割ったシロップを半冷凍させ、ざくざくと砕いて食べる梅シャーベットは、夏のおやつタイムにぴったりの味。つるんとした舌触りが美味しい梅ゼリーや、ヨーグルトにかけて楽しむのもオススメです。
口に含んだ瞬間、爽やかな梅の香りが広がって、自然と深呼吸。
梅香るHAA時間、是非取り入れてみてくださいね。