すっかり秋めいてきましたね。
最近HAAメンバー同士の雑談の中でも、
「季節の変化をちゃんと感じられたときってHAAできてるよね」とか
「街に漂う香りの微妙な変化に気づけると、HAAしてるって感じる」など、
季節の変化や香りに関する話題がよくあがります。
もしかして、季節の変化や香りって、HAAが考える"深呼吸"と密接に関係しているのかも?
そう思いながら過ごしてみたここ数日、目線が少し上向くような変化がありました。
その様子を、日記のような文章でお届けします。
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10/8(火)待ってました!新米の香り
米びつが空になった。待ちに待った、新米を開封するタイミングだ。つい先日まで田んぼで風にそよいでいたと思うと、お米を洗う手元もいつも以上に丁寧になる。
炊きあがり、蓋を開けると、湯気とともに甘くやさしいお米の香りが立ち上る。新米と、そうじゃないお米の香りに違いがあるのかは正直分からないけれど、分かった気になってニヤニヤするのがお得なのは間違いないだろう。味はもちろん、格別だった。
10/9(水)体調バロメーター、珈琲の香り
ずっと気になっていた喫茶店に行った。ここ数日、体調が悪い間はずっと遠ざけていた珈琲の香りを「良い匂い」だと感じられる今日が嬉しい。お店の大きな窓から、からりと乾いた風が吹き込む。街路樹の黄色い葉が、ふわりテーブルの上に舞い降りた。
10/10(木)顔が浮かぶ、リンゴの香り
長野県に住む友人がリンゴを贈ってくれた。最近読んだ本の中で、「仕事机の脇に桃を置いていたら、その甘い香りで仕事が捗った」と書いてあったのを思い出し、真似してリンゴをデスク横に置いて過ごした。桃ほど香るわけではなかったが、目にするたびに友人の顔を思い出し、なんだか嬉しい気分だ。
10/11(金)感じ方それぞれ、田んぼの香り
稲刈りを終えた田んぼの横を通ると、まだかすかにお米の香りがする。「お米の匂いが残ってるね」と私が言うと、「わたしは雨みたいな匂いだと思った」、「僕は土の匂い」と、口々に言う子ども達。感じ方は違えど、「この匂い好き?」という質問の回答は、全員YESだった。
10/12(土)今年もきたきた、金木犀の香り
本当は帰省するつもりだったけれど、病み上がりなので見送った土曜日。残念な気持ちで近所を散歩していると、どこからかふわっと甘い香りが漂ってくる。金木犀だ。
その花びらと、帰省土産にしようと買っていた珈琲豆を包み、実家へ送ることにした。集荷のトラックがくる頃には沈んだ気持ちも晴れていた。
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香りをきっかけに、頭に誰かの顔が浮かんだり、行動や視点が変わったりする。そんなささいな変化も、HAAが考える深呼吸の楽しさであり、余白の作り方なのだろうと改めて感じました。
季節の変わり目は体調も崩しやすい時期です。
自分のためのやさしい呼吸を忘れずに、今年の秋も楽しみましょう。
来週のジャーナルも秋の季節感たっぷりに、読書をテーマにお届けします。
どうぞお楽しみに!
執筆:佐藤ちえみ