1月22日より発売となった「HAA for rest 間の香」。
忙しい日々の中で「は~」っと深呼吸するようなひとときを、“香り”で表現したプロダクトです。
調香を依頼したのは、株式会社カル・ダモン代表の山本亜紀子さんです。
HAA代表の池田と山本さんが出会ったのは、約5年前。その後も互いの活動を知るなかで、香りのプロダクトを思い描いたとき、池田の中に真っ先に浮かんだのが、山本さんでした。
本ジャーナルでは、そんな二人が「深呼吸のための香り」に辿り着くまでを振り返る対談の様子をお届けします。

ふとした瞬間の深呼吸のためのアイテムづくり
約2年にわたり、試行錯誤を重ねて完成した新商品「HAA for rest 間の香」。開発のきっかけとなったのは、「もっと日常的に深呼吸したい」という、お客さまからの声でした。
池田:
入浴剤HAA for bathをお届けする中で、お客さまから、「お風呂だけでなく、仕事中や家事の合間にも、気軽に深呼吸ができたらいいですね」という声が増えてきたんです。「HAAとして、どうかたちにできるだろう?」と考えたときに浮かんだのが、香りのプロダクトでした。

池田:
このアイデアを亜紀子さんにシェアさせてもらい、「深呼吸のための香り」を探す開発の旅が始まりました。
試作を重ねるなかで、時には大きく方向転換をすることもありましたが、試行錯誤を経て、ようやく心からおすすめしたいと思える香りに辿り着きました。
3つの香りを纏う、ハンドクリームとロールオンアロマ

「HAA for rest 間の香」は、ハンドクリームとロールオンアロマの2つのラインで展開しています。
そして、それぞれに「01」「02」「03」の3つの香りがあります。
それぞれの香りのアイデアの源になったのは、池田自身の過去の深呼吸体験でした。
山本さん:
香りのイメージを言葉で表現するのって、実はとても難しいんです。
今回、HAAでは香りを扱うのが初めてとのことでしたので、まずは対話を通して、商品のコンセプトや背景、そこにあるストーリーを丁寧にお聞きするところから始めました。
池田:
「HAA for rest 間の香」は、深呼吸のきっかけになるようなプロダクトにしたかったんです。
だからまずは、わたし自身がこれまでに、心から“は〜”っと深呼吸できた瞬間を思い出すことから始めました。
記憶から立ち上がった、3つの香り
01

池田:
01は、躍動的で、大地を感じる香りです。これは、わたしの二十歳の頃の屋久島の旅から着想を得ました。
ヒッチハイクで東京から屋久島まで縦断するひとり旅。ハプニングもあるタフな旅の中で、現地の山岳ガイドのお兄さんに、平内海中温泉という場所を案内してもらったんです。
海と一体化しているような解放感たっぷりの温泉に浸かり、旅の珍道中を振り返っていたら、ふと「わたしはこの先、何者にでもなれるかもしれない」と、前向きな気持ちが湧いてきて。すごくポジティブな深呼吸ができたんですよね。
そんなエネルギーに満ち溢れた感覚を、亜紀子さんにお伝えしました。
山本さん:
屋久島の風景に思いを巡らせながら、風や土が混ざり合う空気感を、ベチバーやレモングラスで表現しました。
そこにブラックペッパーやカルダモンなどのスパイスを重ねることで、奥行きと生命力のある香りに仕上げています。
02

池田:
02は、湯布院の温泉旅館を訪れたときの、ある深呼吸の記憶から生まれた香りです。
当時はコロナ禍で、誰もが「これから世の中はどうなっていくんだろう」という、言葉にしきれない不安の中にいました。
そんな揺らぐ想いを抱えていたとき、湯煙と木漏れ日が重なった美しい瞬間を目にしたんです。そのとき、「は~」っと深い深呼吸ができて、心がふっと緩んだような気がして。
あのときの、静かにほぐされた感覚を、香りで表現したいと思いました。
山本さん:
この香りは、3つの中でも一番スムーズにかたちになった香りでした。
HAAが生まれた大分は柚子の産地なので、爽やかでやさしい柚子の香りを取り入れています。
ティートゥリーは、力強さがありながらも、どこかピースフルな風景を思い起こさせる香りで、佳乃子さんの記憶にもぴったりかと思います。
やさしさの中に、ほんのり和の気配を感じられる香りに仕上げました。
池田:
植物のやさしい香りのなかに、風がふわっと頬を撫でてくれるような爽やかさがあって、自然と深呼吸ができる香りですよね。
3つの中では一番清涼感を感じる香りなので、仕事中など、日々の忙しさのなかで、少し気持ちをゆるめたいときに寄り添ってくれると思います。
03

池田:
03は、宮城県にある東鳴子温泉を訪れたときの、深呼吸の記憶から生まれた香りです。
ブランドを立ち上げて間もない頃、有難いことなのですが、入浴剤の在庫切れが続いてしまっていて。当時から会社のメンバーだった妹と共に、試行錯誤の日々が半年ほど続いていました。
ようやく解決の糸口が見えてきたタイミングで、東鳴子温泉を訪れたんです。
「旅館大沼」の貸し切り温泉に妹と浸かったとき、心から「は〜」と深い呼吸ができて。そのときの、温泉から立ちのぼる、少し妖艶でアロマティックな香りを表現したいと思いました。
山本さん:
旅館大沼の温泉は、地中に植物化石層があるため、アロマのような香りがすることがあるそうです。
佳乃子さんの言葉をヒントに、香りのイメージを考える中で閃いたのが、イランイランとヒノキの組み合わせ。
少し意外な組み合わせではあるのですが、試してみたら、佳乃子さんが「これだ!」と言ってくださって。
池田:
そうです。当時の、「心身共にすごく疲れていたけれど、やっと安心して眠れる」という感覚が、そのまま呼び起こされたような香りでした。
寝る前にそっと身に纏うと、心地よい眠りへと導いてくれると思います。
あなただけの記憶を、香りに纏わせて

池田:
今回お話しした記憶のエピソードは、パンフレットなどには一切記載していません。
その理由は、香りはあくまで、使う人のものであってほしいと思っているからです。
「間の香」は、“完成された答え”ではなく、使う人それぞれの記憶と重なりながら、育っていくものであってほしい。
香ったときの感覚や、呼吸が深まった瞬間の安心感。
そのひとつひとつが、あなただけの、香りと深呼吸の記憶になっていったら嬉しいです。

今回の対談の様子は、ビデオPodcastでもご覧いただけます。
新商品のこだわりや裏話など、たっぷり語っていますので、ぜひ併せてご覧ください。
>開発秘話の対談動画はこちら




