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月末のジャーナル「月のお便りエッセイ」では、HAA編集部が1ヶ月を振り返って見つけた"深呼吸の種”を、お手紙のように綴りお届けしています。
「は~」と深呼吸しながら、その封を開けてみてください。
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朝6時、自分のくしゃみで目が覚めた。
カーテンを開けて、手の指を組んでぐ~っと伸びをすると、なんだかいつもより動きが悪い。
背中も肩も少し痛い。嫌な予感。
毎朝飲んでいる珈琲も、今日は身体が受け付けない。
日課のウォーキングも、いつもより気分が乗らない。
そんな日が2~3日続き、案の定熱が出た。
そういえば近所のママ友ちゃんも、地元の友だちも
体調崩してるって言ってたっけ……。
季節の変わり目、その変化は嬉しいけれど、体調管理は本当に難しい。
気持ちに分厚い雲がかかったようだけれど、無理せず、私は次の光を待つことにした。
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それから10日ほどかけて、ゆっくりゆっくり元気を取り戻していった。
ある朝、久しぶりに「どこかに行きたい」という気分になって、ずっと気になっていたカフェに行ってみた。
建物のドアを開け階段を降りていくと、店主が焙煎した珈琲豆の選別をしているところだった。レコードプレーヤーから、心地よい音楽が流れている。
「お好きなお席にどうぞ」。
私は窓際の席に腰かけ、ホット珈琲を注文した。
深みのある香りと味わいが、心地よく喉をつたって身体の中に染みこんでいく。
美味しい。ちゃんと美味しいと思えることが嬉しい。
これは身体が回復した証拠だと、追加でロールケーキまで注文してしまった。
やさしい甘さのロールケーキを頬張りながら、分厚い雲の隙間からかすかな光が射しこむのを、確かに感じた。
§
ゆるやかな坂道を、自転車で下っていく。
爽やかな風が心地よく、空には鱗雲が広がっていた。
鼻歌でも歌いたくなるような気持ち良さに
休んでいた数日間のブルーな気分も、焦りや罪悪感も
全てが溶けていく。
ほとんど体調不良で過ぎた10月だったけれど
光を取り戻した今、
少しでもこの秋が長続きしてくれることを祈った。
執筆:佐藤ちえみ
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一気に秋が深まった10月。体調を崩している方も多いのではないでしょうか。
季節の変わり目、無理せずゆっくり養生するのも、必要不可欠なHAA時間なのかもしれませんね。
今月もお疲れさまでした。来月も「は~」と深呼吸していきましょう。
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\お知らせ/
明日、HAAから大切なお知らせがあります。
ジャーナルやSNSで発表させていただきますので、どうぞお楽しみに!
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