新年度が始まり、約1カ月半が過ぎようとしています。
目まぐるしい毎日の中で、気が付けば5月も半ば。
この時期、テレビや新聞では「五月病」や「新卒の早期退職」といった言葉をよく目にしますが、皆さんの周りはいかがですか?
読者の皆さんの中にも、
☑何もやる気が起きない
☑疲れがとれない
☑なかなか眠れない
という方がいるかもしれません。
今回のジャーナルでは「五月病」から脱却し、心地よい日常を過ごすためのアイデアをご紹介します。
五月病とは
「五月病」という言葉を辞書で調べてみると「新年度の4月に入学・入社した新人に、5月ごろになると現れる精神の不安定状態をいう語」と書かれています。
実際には、辞書にあるような新入生や新社会人だけでなく、
引っ越しや転勤・転職・部署異動があった人や
何らかの新しい環境に変わった人にも当てはまるでしょう。
五月病の主な症状は、
食欲がない、眠れない、下痢や便秘などの身体的なものから、
やる気が出ない、喪失感を感じるなどの精神的なもの、出社拒否や登校拒否などの行動の変化など、さまざま。
そんなモヤモヤを、どのように解決していったら良いのでしょう。
五月病ケアの4つのアイデア
ここでは、手軽にトライできそうなアイデアを4つご紹介します。
☑ 「ほどほど」思考
五月病のような症状が出やすい人に、几帳面で真面目な頑張り屋さん、責任感が強いなどの特性があります。「自分がそうかも」と思ったら、物事のハードルを少し緩め、こだわりを少しだけ捨ててみると、心が軽くなるかもしれません。
時には誰かに頼ってみたり、「ま、いっか」と思ってみたり。「ほどほど」を意識すると、ものの見方や考え方、行動に選択肢や可能性が広がって、心が軽くなりますよ。
☑ 生活リズムを整える
心と身体のコンディションは密接に関係しているので、生活リズムを整えると心も元気になってきます。特に大切にしたいのは睡眠です。
寝る前の「ながらスマホ」や、暇つぶしの「ネットサーフィン」で、気づけば1時間以上使っているという方はいませんか?忙しい毎日ですが、少し生活リズムを見直して、ゆっくり休むことにフォーカスしてみてくださいね。
☑ 好きなことをする
日頃から楽しめる時間をつくることは、心の健康にとってとても大事なことです。友だちと話す、おいしいものを食べる、ベランダの花に水をやる、散歩にいく、ゆっくりお風呂に浸かる。何気ない日常の中にも、楽しい気持ちになれる事は沢山あるはずです。「これをしていると幸せ」と思えることを探し、暮らしにちりばめてみてくださいね。
☑ 深呼吸する
緊張している時は、胸で速く浅い呼吸(胸式呼吸)をしがちです。リラックスするためには、「腹式呼吸」が大切。お腹に手を当てて、ゆっくり息を吐き、ゆっくり息を吸う。これを何度か繰り返すと、自然と気持ちが落ち着いてきます。
吐く息と一緒にモヤモヤを手放して、吸う息と一緒にエネルギーをチャージする。
そんなイメージで、仕事の休憩時間や寝る前に取り入れてみてください。
深呼吸の時間が増えると、自然と心が安定してきますよ。
日常に、ひとさじのHAA時間を
今回は、五月病ケアについてお話をしました。
アイデアの3つ目「好きなことをする」時間や、4つ目「深呼吸する」時間を、わたしたちはHAA時間と呼んでいます。
このHAA時間が皆さんの日常に増えると、忙しい日々の中でも心の余白ができるはずです。
急ぎ足で歩くいつもの通勤路。
足元ばかり見ていたけれど、目線を30度上げてみるだけで
新緑の瑞々しさに元気をもらえることもありますよね。
そうやってHAA時間が増えていけば、人はもっと健やかに生きられる。
深呼吸って、とても身近で手軽にできるセルフケアなんですよ。
ジャーナルでは、さまざまなHAA時間をご紹介しています。
「HAA時間」のタグから、ぜひ他の記事も読んでみてくださいね。
皆さんの日常に、深呼吸が届きますように。