ことばに包まれた入浴剤「HAA for bath 日々(10個入り)」。
この記事では、入浴剤の包み紙に綴られた「日々」にまつわる文章のタイトルと共に、書き下ろしてくださった10人の表現者の方々をご紹介します。
特別なカードが導く、あなたにぴったりの文章
HAA for bath 日々(10個入り)には、あなたの今の状態をたずねるカードが同封されています。
「あなたの、いまの状態に一番近い言葉はどれですか?」
ご用意した5つの選択肢の中から、ぴったりの言葉をお選びください。
relaxed(落ち着いている)
happy(幸せに包まれている)
gloomy(ゆううつだなぁ)
strange(奇妙で、不思議)
satisfied(がんばった!)
カードに描かれた色は、入浴剤の包み紙の色とリンクしていて、その時の状態にぴったりの「日々」の文章へと導いてくれます。
十人十色の日々、タイトル一覧
happyやgloomyなどのキーワードをテーマに書かれた、愛おしく温かい日々の文章。まずは、そのタイトルをご紹介します。
<“HAA for bath 日々(10個入り)”に添えられた10の日々>
■relaxed(落ち着いている)
『日々の星』
『休日への気持ち』
■happy(幸せに包まれている)
『孤独も時に温かい』
『世界が何も変わらなくても』
■gloomy(ゆううつだなぁ)
『おばけがそばにいる夜に』
『素直なため息』
■strange(奇妙で、不思議)
『月とピアス』
『カラスがわからない』
■satisfied(がんばった!)
『京王線の、ある街で』
『自分のためだけに書く日記』
気になるタイトルはありましたか?素敵な文章からは、執筆者おひとりおひとりの個性や日常が垣間見えます。その内容は、是非商品を手に取ってお読みください。
日々を綴る、10人の表現者たち
続いては、執筆者みなさまのプロフィールと、「日々」への想いをご紹介します。
Profile
村田美沙(むらた・みさ)
植物療法士 /植物表現者。植物療法を学び「人と植物の関係性」に着目。国内の薬草文化や生産背景を起点にフィールドワークを行い、ボタニカルブランド"Verseau(ヴェルソー)"を立ち上げ、国産薬草を用いたプロダクトを販売する。近年は、自身の病気を機に続けてきた心身との対話と、自然環境から得られる感覚をひとつの流れと捉えて表現活動を行う。
Comment
拠点にしている京都の自宅は山が近いからなのか、天気が良いと星が綺麗に見えます。いつも空を見上げ、今日は星がよく見えるとか、この星が綺麗だとか、夜空を話し相手にして独り言をつぶやいています。この日は2人で夜空を眺めていました。そんな日は特に夜空が綺麗で、その風景が脳の片隅に残っていたのです。
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Profile
オオタミユキ
自営業の28歳。主にお店の運営。古いものに価値を見出し、新しいものを探し出すセレクトショップを京都市の西側で営んでいます。その他、ちょっとしたデザインや喫茶のお手伝いなど。多様な仕事を同時並行で行うことにより、日々の新鮮さを保ちつつ生きています。
Comment
私にとって仕事と生活は地続きであり、切り離すことができないものです。できないからこそスイッチの切り替えは必要で、ぐるぐると考え続ける頭がふわっと軽くなるのがお風呂の時間。ピタッと思考をやめるのではなく緩やかに生活の比重が増えていく。今まで感覚でしかなかったことを可視化することができました。
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Profile
川野優馬(かわの・ゆうま)
大学在学中にコーヒーの魅力に取り憑かれ、2012年ラテアート全国大会で優勝。その後シングルオリジンコーヒーと出会い、焙煎機を購入し家で自家焙煎をはじめ、美味しいコーヒーで世界を明るくする「LIGHT UP COFFEE」を吉祥寺にオープン。店舗を経営する傍ら、株式会社リクルートホールディングスに就職しUXデザイナーとして1年半勤務した後、株式会社ライトアップコーヒーを設立、京都店、下北沢店をオープン。経営者兼バリスタとして働く。アジアのコーヒーを美味しくしようと、バリ島やベトナムでコーヒー生産も行っている。
Comment
コーヒーを通して感じる日常の幸せについて考えてみました。毎日を楽しんでいきましょう。
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Profile
古矢美歌(ふるや・みか)
1991年世代、大阪府出身。上京後、フードコーディネーター事務所、飲食業界特化の人材ベンチャー、フード系ウェブメディアなどで勤務した後、2020年秋に東京から神奈川県三浦市に移住。週末は移住後に仲間と開いた「蒸籠食堂かえる」の店主、平日はフリーの編集ライター、ウェブデザイナーとして働いている。
Comment
移住というと大袈裟ですが、田舎に引っ越しをして生活が変わったのは言うまでもありません。自分に向きあう時間が増え、似た感覚を持った友人も増え、毎日が豊かになりました。人はひとりでは生きていけないけれど、最期までひとりとも言える。ひとりが楽しいと、誰かと生きることがもっと楽しい。最近そんな気がしています。
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Profile
松本窓(まつもと・そう)
1995年生まれ。脚本家・映像監督。映画、ドキュメンタリー、MV、アニメーションなど幅広い映像分野で活躍する。YOASOBI「三原色」ahamo Special Movie、監督。純猥談「私たちの過ごした8年間は何だったんだろうね」脚本・監督。純猥談「触れた、だけだった。」脚本。その他に、おいしくるメロンパン「色水」「look at the sea」などのMVを手掛ける。
Comment
「日常に、深呼吸を届ける」というのがとても素敵だなと思いました。日常には、たまに辛いことや苦しいこともあるかもしれないけれど、ため息でもいいからたまには息を大きく吐いて、吸って、それでまた気が向いたら、また歩き始めてみませんか、というお誘いのような気持ちで文章を書かせていただきました。
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Profile
岡本真帆(おかもと・まほ)
歌人。1989年生まれ。高知県、四万十川のほとりで育つ。2022年3月に第一歌集『水上バス浅草行き』をナナロク社から刊行。著書に『空っぽの花器』(田畑書店)、『歌集副読本『老人ホームで死ぬほどモテたい』と『水上バス浅草行き』を読む』(ナナロク社)がある。
Comment
日々なるべくご機嫌で過ごしたいのに、どう頑張っても「好きな自分」でいられない日があります。今回、「憂鬱」というお題を頂いたので、そんなうまく行かない日の自分について書いてみました。お風呂にお湯を張りながら、もしくは湯船にゆったり浸かりながら、読んでいただけたら嬉しいです。
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Profile
土門蘭(どもん・らん)
1985年広島出身、京都在住。文筆家。小説、短歌、エッセイ、インタビュー記事の執筆を行う。著書に歌画集『100年後あなたもわたしもいない日に』、インタビュー集『経営者の孤独。』、小説『戦争と五人の女』、往復エッセイ『そもそも交換日記』がある。
Comment
テーマが「strange」ということだったので、最近で一番珍しいものを見た時のことを書こうと思った。442年ぶりの皆既月食だったらしいが、途方のない宇宙の中で生まれて消えていく、儚い私たちの小さな1日を、この機会に書き残せてよかったと思う。
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Profile
渡辺龍彦(わたなべ・たつひこ)
編集者。葉山在住。レーベル〈遊と暇〉主宰。「遊び」と「芸術」をキーワードに、書籍やWEB、展示、アートプロジェクトなどメディア横断で企画・編集をおこなう。発行人として『ひまのつめあわせ 入江家の本』(2019)、『Tired of No.1 特集:ちゃんとしなくていい路上。』(2022)を出版している。
Comment
本当は0歳の娘の成長について書こうと思っていました。けれど、書き始めてみるとどう転んでも親バカ日記で恥ずかしくなってしまって、第3稿くらいで大幅に方針転換をした結果、カラスと鳶の話になりました。全く別のエピソードだけれど、結果的に言いたかったことは同じ。「わからない」ことの「うれしさ」について書きました。
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Profile
篠原 豪太(しのはら・ごうた)
1994年東京・世田谷区生まれ。写真家のアシスタントを経験後、Web系のスタートアップで勤務しながらフリーで写真業を行う。旅と登山、銭湯と料理が趣味です。隙あらばどこにでも行きます。スパイスと麻婆豆腐が大好き。
Comment
もう何年も前、ある銭湯に通っていたときのことを思い出して書きました。何もかもうまくいかなくても、不安や悩みが尽きなくても、いつもの場所でいつもと同じようにお湯に浸かることの繰り返しが、僕の心をしっかりと支えてくれていた気がします。たとえ想像していた結果と違っても「まぁいいか」と思えるような人間でありたいです。
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Profile
永井礼佳(ながい・あやか)
執筆/企画。食を起点にしたコミュニティーデザインから事業を企画する仕事に従事。現在はロンドンを拠点に、多世代集合住宅をつくることを目指し「家族」という関係性からこれからの共同体について思考中。
Comment
がんばった日のお風呂の時間。それはわたしにとって夢心地で幸せな時間。お香を炊いて真っ暗な中キャンドルをつけて入るのが好きなのですが、そんないつでもつくれる特別な時間を想像して執筆しました。自分のためだけに時間を使うこと、考えること文章を書くこと。それはがんばった自分への何よりものご褒美だと思っています。
は~っと呼吸が深まるバスタイムを
“1日の終わり。そろそろお風呂に入ろうかと、浴室へ向かう。
HAA for bath 日々の箱をあけ、今の自分の状態を選び、ひとつ手に取る。
湯気がたちのぼる湯船に入浴剤をそそぎ、白濁したお湯に浸かった瞬間、思わず「は~」と漏れ出る声。包み紙に書かれた文章を読み、もうひと呼吸。いや、ふた呼吸。
身体の芯まで温まったら、ぐっすり眠り、明日への英気を養う。”
そんな日々を過ごす小さなきっかけになれたら、とても嬉しいです。
「HAA for bath 日々(10個入り)」は、大切な人へのギフトとしても、ご自身へのご褒美としてもおすすめです。
皆さんの元に、深呼吸が届きますように。