11/1のオンライン販売が目前となった、新商品「HAA for bath 日々(5個入り)」。
オンライン販売に先駆けて、9/27より蔦屋書店さまの一部店舗にて、先行販売を行っています。(実施店舗はこちらからご確認ください)
先行販売会場である蔦屋書店では、「日々」を綴っていただいた15人の表現者のみなさんに、それぞれのテーマに合わせた本を選んでいただき、商品と共に展示しています。
そこで今回は、ジャーナルでも素敵な選書をご紹介します。
昨日の「あたらしい風」に続き、今回は「空を見上げた日のこと」に寄せられた選書をご紹介します。
「空を見上げた日のこと」をテーマに選んだ5冊
「空を見上げた日のこと」は、出産や、退職・転職など、人生の大きな山を越えた方へ労いの気持ちを伝えるシーンをイメージしてつくりました。「日々」の文字は箔押しの玉虫色に。見る人によって異なる空の色のように、角度によって色が変化します。
ひとつひとつの包み紙に綴られた「日々」。寄稿していただいた表現者の皆さまの選書を、コメントと共にご紹介します。
角田貴広さんが選ぶ、「青空」
Profile
角田貴広。編集・執筆。1991年、大阪生まれ。東京大学大学院医学部医学系研究科中退。ファッション業界紙を経て、フリーランスに。メディアでの執筆や複数企業のオウンドメディア運営、空間設計などに関わる。
Comment
青空を見上げるのが怖い人がいる。この本を読んでから、空を見上げるたびにそんなことを考えるようになった。それは平和な中で暮らしていては決して分かり得ないことかもしれない。小麦畑と青空を象った国旗が印象的なウクライナでは、事実いまも地下に隠れて青空を恐れている人が数多くいる。私たちがそんな想像力を忘れないために。
小林未歩さんが選ぶ、「言葉の贈り物」
Profile
小林未歩。ホテルプロデューサー。ラグジュアリーホテルやコンセプトホテルの企画を手掛けながら、全国を旅するように働く。「その場所にしかない価値を見つけて、磨き、物語として届ける」ことをテーマに活動中。旅と喫茶店と小沢健二が好き。
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父が亡くなったという知らせがあった。実家に向かう道で、兄の運転する車から見た綺麗すぎる夕日が、鼻の奥がツンとする感情と共に蘇ることがある。
別れや喪失と対峙したとき、自分を引っ張り上げてくれるのは、いつも"言葉"だったりする。悲しみや痛みをそっと共有し、受け入れる時間を共に過ごしてくれるような...何度もこの本を開いては、心の糧となる言葉を見つけている。
神岡 真拓さんが選ぶ、「ざらざらをさわる」
Profile
神岡 真拓。フリーランス アートディレクター/デザイナー
デザインパートナー「ここち」主宰。埼玉県さいたま市生まれ。デザイン系大学を卒業後、デザイン制作会社にてグラフィックデザイナーを経て2020年独立。2021年より株式会社小杉湯と株式会社銭湯ぐらしにアートディレクターとして参画、デザインの視座を用いた銭湯体験の向上に関わる。週一喫茶店「となり喫茶」マスター。
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空を見上げると、自然といつもより深い呼吸になる。なにかと息継ぎがむずかしい日常からふと顔を出して昨日をかえりみる、そんな感覚を追体験できるエッセイ本です。
伊藤 紺さんが選ぶ、「桃の花が咲いていた」
Profile
伊藤 紺。歌人。著書に歌集『肌に流れる透明な気持ち』、『満ちる腕』(いずれも短歌研究社)。2022年バレンタインに合わせたチョコレートとセットのミニ歌集『hologram』(CPcenter)を発売。ブランドや雑誌への短歌寄稿のほか、ファッションビルのリニューアルコピーを担当するなど活動の幅を広げる。
Comment
「僕ですか?/これはまことに自惚れるやうですが/びんぼうなのであります。」(収録詩「自己紹介」より)
詩人・山之口貘の自叙伝風アンソロジー。選がとてもよい。貘さんの堂々たる詩を読んでいるとこちらの気まで大きくなる。どこまでも自然体。こんなに大きな気持ちで見上げる空は、きっとすごく素直だろうな。
古性 のちさんが選ぶ、「空の辞典」
Profile
古性のち。1989年横浜生まれ。株式会社BRIGHTLOGG取締役・写真家・コラムニスト。2016年から世界30カ国を旅し日本に帰国後、2021年より岡山県玉野市と東京の二拠点生活をスタート。現在約20万人のファンを抱える自身のSNSでは写真と言葉を組み合わせた作品の発表をはじめ、暮らしに関するコラムやエッセイを展開中。若い女性を中心に人気を集める。共著「 Instagramあたらしい商品写真のレシピ 」、2022年に初の単著を出版予定。
Comment
毎日がなんだか単調なものに見え出したらそっと開く本。「同じ窓から見えるいつもの空も、1日1日で名も色も表情も違うのだ」ということを改めて実感することで、日々の愛おしさを思い出せます。美しい写真と言葉が織りなす空の世界にどっぷり浸ってください。
読書の秋、お手元の1冊に
今回は、「空を見上げた日のこと」に寄せた素敵な選書をご紹介しました。
秋は特に空の移ろいが美しい季節です。昼間の空いっぱいに広がるうろこ雲や、夕方の一瞬だけ現れる見事な夕焼けを見ると、「今日も良い1日だったな」「明日もがんばろう」と思えるものです。
そんな空が美しい秋に、今回ご紹介した空にまつわる本の数々を是非手に取ってみてください。きっと皆さんを包み込み、そっと背中を押してくれるはずです。
先行販売を行っている蔦屋書店の店舗では、新商品HAA for bath 日々(5個入り)はもちろん、一緒に展示している本もご購入いただけます。お近くの方は、是非足をお運びください。
残るテーマ、「ささやかな愛」についての選書も、明日ご紹介いたします。是非、お楽しみに。