日常の中で深呼吸する時間=HAA時間をお届けするコラム。
今回は、季節の手仕事10月編として、ちょうど旬を迎えた栗のレシピをご紹介します。
栗
道を歩けば金木犀が香り、スーパーには秋の味覚が所狭しと並ぶようになりました。今回ご紹介する栗も、秋を代表する味覚のひとつです。
栗は、9月~10月に旬を迎え、実はとても栄養価が高い食材です。すばやくエネルギーに変わる糖質、抗酸化作用のあるビタミンC、むくみ防止になるカリウム、細胞の新生や増殖に欠かせない葉酸、腸内環境を整える食物繊維などが多く含まれています。
そんな栄養たっぷりの栗は、食べ方の種類も豊富です。今回は、自宅で今年こそ栗しごとをしてみたいという方にオススメのレシピをご紹介します。
素朴な味わいを楽しむ、茹で栗
幼い頃、半分に割った茹で栗を、スプーンですくいながら食べた記憶はありませんか?
素朴でありながら、栗本来の優しい甘味を感じる茹で栗。一度食べ始めるとなかなか止まらない美味しさです。
シンプルな工程でできるので、栗しごとは初めてという方にもオススメです。
茹で栗レシピ
■材料
・栗 適量
・塩 水1Lに対して大さじ1/2
■作り方
1.栗をさっと洗って鍋に入れ、たっぷりの水を加える
2.水に対して適量の塩を入れ、軽く溶かしたら中火にかける。10分かけて沸騰させる。
3.沸騰したら弱火にして、30分~40分茹でる
4.火からおろして、そのまま粗熱がとれるまで待つ。粗熱がとれたらザルにあげ、半分に切ってスプーンでいただく
新米と一緒に炊く、やさしい甘さの栗ご飯
この季節、秋の味覚と共に毎年楽しみになるのが新米です。栗とあわせて、ほっこり美味しい栗ご飯はいかがでしょうか。
栗ごはんレシピ
■材料
・米 2合
・栗(殻つき) おおよそ400g
・塩 小さじ1と1/3
■下ごしらえ
・栗をさっと洗い、水に1時間以上つけておく。
・米をとぎ、2合の目盛りにあわせて水を入れたら、1時間ほどそのまま浸水させる
・栗の皮を剥く。包丁で栗のお尻を切り落とし、まず鬼皮を剥き、次に渋皮の順番で剥いていく
・皮を剥いた栗は、好みで食べやすい大きさに切って水にさらす
■作り方
1.浸水した米に、塩を入れ軽く混ぜ合わせる
2.栗を平らになるように入れ、炊飯する、(浸水しているので、通常の炊飯モードでOK)
3.炊き上がったらざっくり混ぜあわせて完成
至福のスイーツ、栗の甘露煮
デザートとして味わうなら、栗の甘露煮がおすすめです。ひと口食べるとほろっとほどけて、優しい甘さが広がる甘露煮は、お茶請にもぴったり。保存も効くので、旬の味を長く楽しめます。
甘露煮レシピ
■材料
・栗(皮つき) 500g
・くちなしの実 1個
・水 350ml
・砂糖 200g
■下ごしらえ
・栗を水に1時間以上つけておく
・栗の鬼皮と渋皮を剥いていく。包丁で栗のお尻を切り落とし、まず鬼皮、次に渋皮の順番で剥いていく
・剥き終えた栗から、水にさらす
・栗は、30分~1時間ほど水にさらしたままにする
■作り方
1.まずは栗に色付けをする。鍋に、皮を剥いた栗とたっぷりの水、ペンチ割った口なしの実を加える。
2.火にかけ、ゆっくり沸騰させる。沸騰したら弱火にし、20分ほど茹でる3.火から外してそのまま冷まし、色を浸透させる
4.鍋が冷めたら流水にあてて黄色い煮汁を流し、やさしく手ですくいとるようにして栗を別の鍋にうつす。(栗同士が重ならない大きさの鍋に移すようにする)
5.別の鍋で蜜をつくる。鍋に水と砂糖を入れて火にかける。砂糖が溶けたら、栗を入れた鍋に入れる。火にかけ、沸騰したら火を止め20分ほど煮詰め、火を止めて冷ます
6.そのまま半日ほど味をなじませたら完成。煮沸消毒した瓶などに汁ごと詰めておくと保存が効く。冷蔵庫で3以内を目安に食べきる
楽しみ方いろいろ。栗を心ゆくまで味わう秋を
今回は、秋の味覚である栗を楽しむ3つのレシピをご紹介しました。手間がかかりそうと思われがちな栗仕事ですが、特に茹で栗はほぼ手間いらずでとても簡単です。
栗ごはんや甘露煮は、皮を剥いたり煮詰めたりするのに少々時間がかかりますが、黙々と作業する時間そのものも楽しめたら、それ自体が秋のHAA時間として皆さんを癒してくれるかもしれません。
旬を逃さないうちに、是非作ってみてくださいね。